佐藤信夫の断片的回想
Web Gallery STの誕生
今回は、私のビジネスパートナーである報美社・竹山貴さんのことを書きます。竹山さんとのお付き合いは、当ギャラリーで90年代に多くの個展を開いていた杉本陽介さんが報美社企画のグループ展に参加し、その展覧会に私を誘ってくださったことから始まります。
竹山さんは画廊巡りをよくしていて、作品に対し鋭い指摘をするという噂はかねてより耳にしていました。竹山さんと初めて出会った時、非常に身のこなしが素早く、独特の視点を持ち合わせている人だと思いました。絵画を語る際、、常に展示を意識した話し方をします。つまり、どの展覧会でも必ず作品の並びについて言及するのです。竹山さんは凡そ10年前から個展とグループ展を年間10本以上企画し、数々の功績を上げています。学生や発表経験の少ないアーティストを中心に手掛けているので、個展を開くにあたっての心構えやお客様の接遇の仕方などを彼らに的確にアドヴァイスしています。そこから多くの作家が巣立っていき、その後の活躍を見るにつけ、竹山さんにはいつも感心させられます。
竹山さんは週の半分を画廊巡りに割いています。私が忙しくて多くを見に行くことができない時に、今週はどの展覧会が良かったかという情報を教えて貰えるのは、本当に助かります。常に100枚以上のDMを持ち歩いている姿を見て、如何に交際範囲が広いかを実感します。
最近は竹山さんに紹介して頂いたアーティストを、ギャラリー代々木で取り上げることが随分増しました。そのレヴェルの高さから、ギャラリー代々木の取扱いアーティストにお願いすることもしばしばです。
月に何度か仕事の後に一緒に食事をして、お互いの情報交換をしています。その時はアートの話だけではなく、歴史、経済、政治、スポーツなど多岐にわたり話が広がっていきます。
さて、Web Gallery STについてですが、合同HPを制作しようという話を一年程前にしたことが、発足のきっかけです。それならば一緒に企画展を開くのが一番良い宣伝になると考え、今に到ります。STの文字の由来は、見る人と創る人のプラットフォームでありたいという願いから、「駅」=「station」の頭文字を使うことにしました。
年に四本の企画展を想定しています。年齢を問わず、画歴が浅くとも革新的な仕事をするアーティストを選ぶように心掛けています。興味のある方は、どうぞポートフォリオを持参して当ギャラリーまでお越し下さい。これからWeb Gallery STが更に発展し、輪が広がることを期待しています。
(ギャラリー代々木通信05より)
